「AIで馬鹿になる」ってよく言われてるけど
最近よく聞くんですよ。「AI使ってると馬鹿になる」って。SNSでも記事でも、わりと言われてます。
まぁ確かに、そうなる人もいるとは思います。でもね、それってAIのせいなんですかね。僕はちょっと違う気がしてて。
だって本でも先生でも検索エンジンでも、書いてあることを真に受ける人はずっと真に受けてたわけじゃないですか。道具がAIに変わっただけで、やってることは前から同じ。
つまり馬鹿になるんじゃなくて、元々あんまり考えない人は変わらない。考える人は考える。それだけだと思うんですよね。だから「馬鹿になる」というより、考える人と考えない人の差が広がっていく、が正しい気がしてます。
本でも先生でも、真に受けたことがなかった
正直に言うとね、僕は本でも先生でも手引書でも、書いてあることを真に受けたことがほぼないんですよ。今思い返しても、たぶんない。
素直じゃない子供だったと思います。誰かが何か言って周りに叩かれてるのを見ると、まず「いや待てよ、なんで叩かれてんの?」って引っかかってた。
宿題忘れて、昔ならゲンコツですよね。でも忘れたのには理由がある子もいるわけで。そこを誰も聞かない、っていうのが嫌だっただけなんですよ。まぁ僕自身がやんちゃで、叩かれた回数だけは多かったんですけどね。
要するに、答えそのものより「その答えがどこから来たか」を見る癖があるんだと思います。誰が、どういう立場で言ってるのか。それが分からないと、そのまま飲み込めない。
だからAIが来て「馬鹿になるぞ」って言われても、正直ピンとこないんですよ。だってやってること、昔から変わってないから。検索記事に「で?」ってやってたのを、AIにやってるだけなんで。
電卓は答えを出すけど、正しいかは別の話
これ、わかりやすいのが電卓だと思うんですよ。
電卓って「3」って答えを出すじゃないですか。でもその3が合ってるかどうかは、結局こっちが数学を分かってないと判断できないんですよね。土台がなかったら、電卓を信じるしかない。
AIも同じで、しかも電卓よりちょっとタチが悪い。会話で、それっぽい理屈までつけて答えを出してくるんですよ。だから土台がない人ほど「ちゃんと説明してくれた」で信じちゃう。
知識はつくんです、AI使えば。そこは間違いない。ただ、知識がつくことと、理解することは別なんですよね。理解は自分で一回噛んで、「これは違う」「これはわからん」までやって初めてつくもので。そこをすっ飛ばすと、知識の形だけ手元に残って中身がない、みたいなことになる。AIで賢くなるかどうかは、ここの差な気がします。
AIは速い。追うと理解が置いてけぼりになる
これ、AIの記事を実際に書いてて毎日感じることなんですけど。とにかく速いんですよ。
新しいツールも機能も毎日みたいに出てくる。追おうと思えばいくらでも追える。でも、追うことと理解することはやっぱり別で。速度に飲まれると「知ってる」だけが増えて、「分かってる」が置いてけぼりになるんですよね。
AIの回答に「で?」って思うこと、正直しょっちゅうあります。でもそこで終わらせないんですよ。いや違うだろ、ってこっちから突っ込んで、煮詰めていく。そうすると大体ちゃんと解決するんで。
ちょうどこの前、AIにこういうAIの記事を書かせてたんですよ。そしたらAIが、僕の言うことにいちいち「いい指摘ですね」「鋭いですね」って返してくる。気持ちいいんですけど、ふと「待てよ」と。これ本気で言ってるのか、僕が喜ぶから言ってるだけなのか。
で、「それ、僕に媚びてるだけじゃないの?」って突っ込んだんです。そしたらAI自身が「確かに、会話を成立させるための答えを出してただけかもしれない」って認めた。突っ込まなきゃ、そのまま気持ちよく信じてましたよ。「で?」って一回挟むだけで、見えるものが変わるんです。このときのやり取りはAIに「中身薄いよな」と言ったら本人が認めた話に詳しく書いてます。
だから僕は追います。前は向いてる。ただ、負えないところは無理に追わない。止まって、戻って、理解する。全部を同じ速度で追わない、って感じですね。分かんなくなったら一回止まれるかどうか。たぶんそこが大事。
怖いのは「みんな右向け右」が正解になること
ひとつだけ、正直ちょっと怖いなと思ってることがあって。
「答えのない時代」を経験してない状態の人、ですね。最初からそれっぽい答えが即座に返ってくる世界しか知らないと、そもそも「で?」って挟む練習をする機会がないんですよ。これは若い世代がどうこう、って話じゃなくて、あくまで「経験のあるなし」のたとえとして言ってます。
そこにね、大人までAIを真に受ける流れが乗っかると、もうきついんですよ。疑う見本すら見られなくなる。みんな右向け右で、それが正解、になっちゃう。
これ、何も考えずに陰謀論を信じちゃう話と構造が一緒なんですよね。誰かが出した結論に、検証なしで全員が乗る。その規模がAIだと桁違いになるかもしれない。そこが怖い。
だからこれ、「最近の若いやつは」みたいな説教じゃないです。むしろ僕らの世代がAIを鵜呑みにしてたら、見本になれねえよな、っていう自分も含めた話。責めたいんじゃなくて、見本でありたいだけなんですよ。
考え続けるのはしんどい。余裕があるときでいい
で、ここ大事なんですけど。「常に考えろ、全部疑え」って言いたいわけじゃないんですよ。
考え続けるのって、普通にしんどいじゃないですか。四六時中それやってたら疲れる。修行じゃないんで。疲れてるときは流していいと思うんですよ。
余裕があるときだけ、一回「で?」って挟む。その力さえ持っておけば、必要なときに使える。常時フル稼働じゃなくて、いざってときに出せる筋肉、みたいなもんで十分なんですよね。
あとキャパってそれぞれ違うじゃないですか。速い人に合わせて全力疾走しなくていい。自分のペースで、止まりながら進めばいい。僕も完璧に追えてないし、しょっちゅう止まってます。だからこれ、上から言ってるつもりは全然ないです。
結局、理解して次に行ったほうが早い
最後にね、ちょっと身も蓋もないこと言います。
無理に追うより、理解して次に行ったほうが、結局早いんですよ。これマジで。
だって土台がないまま追っても、分かってないから次でまたつまずくんですよね。で、結局戻ってくる。それなら一回ちゃんと噛んでおいたほうが、次がスッと入る。遠回りに見えて、実はそっちが最短だったりする。
そして考える力さえあれば、足りない知識はAIで補えるんですよ。自分が方向を決めて、足りないとこをAIで埋める。AIも使われて活きる。これ、ちゃんとWIN-WINだと思うんですよね。
馬鹿になるかどうか、じゃない。理解しながら使えるかどうか。まぁそんな感じで、止まりながらでいいんで、余裕あるとき一回「で?」って挟んでみてください。それだけで結構変わる気がしてます。
用語が分からなくて止まったときはAIやIT用語がわからない人のための用語まとめに置いてます。AIツールが多すぎて追いきれん、ってなった話はAIツールが多すぎて自分の記事で確認するようになった話に、この先AIエージェントがどうなるかはAIエージェントが仕事に入ってくる話に書いてます。AI時代の働き方そのものについてはAI時代の働き方をまとめた記事があるんで、よかったら飛び回ってみてください。

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