自分の仕事を「思い出す道具」故障診断補助ツール、AIで作ってみてる話

夜、画面の前でCodex触ってます。自分の仕事用の道具を作ろうとしてるんですが、これが思ったより難しくない。

いや、詰むところは詰むんですよ。でも壮大な話じゃなくて、日常の作業をちょっと楽にする補助ツールを、自分なりに試してるだけ。

今回は「こんなのも作れるのかー」っていう話と、「AIで実際に作るってどんな感じ?」っていう話、両方書きます。長くなりますがそういう記事です。

目次

そもそも何の話か

仕事の現場で診断作業をします。普段は高性能なスキャンツールって業務用の機械を使ってて、これで大体のことは分かるんです。仕事はそれで普通に回ってる。

問題は、機械にエラーが出ない時です。

「調子悪いんだけど、何のエラーも出てない」っていう状況、現場では結構あるんですよ。こういう時はスキャンツールの「データモニター」っていう、リアルタイムの数値を見て、そこから「これが怪しい」って推測していく。

この推測作業が、地味に大変なんですよね。

欲しかったのは「思い出す道具」

で、ここからが本題です。

こういう推測作業って、現場で見てる人間が一番その状況を知ってるはずなんですよ。「あの時こんな症状で、こんな数値で、結局原因はここだった」っていう経験。

でもこれ、頭の中にしか残らない。1ヶ月もすれば細かい部分は忘れる。半年後に同じ症状の車が来ても、「あれ、前に似たような症状あったよな…何だったっけ」になる。

もったいないんですよ、これ。せっかく自分が見た事例なのに、思い出せないせいでまた一から推測し直す。

📋 欲しかった機能

・症状や数値を打ち込んだら、過去の自分の事例が出てくる

・常に新しい事例を追加できる(思いついた時にすぐ)

・データはツールの中に取り込む(外部参照じゃない)

・忘れても思い出せる場所として使える

要するに「自分の脳の外付けハードディスク」みたいなやつ。直す道具じゃなくて、思い出す道具

これ、現場やってる人なら誰でも欲しいと思うんですよね。業種関係なく。

こういうの作りました

言葉だけだと伝わりにくいので、画面を載せます。

自作診断補助ツールの画面。左に診断条件と問診フォーム、右に診断結果が表示される構成

→ 自動車整備 診断補助ツールを使ってみる

左側に「診断条件」「問診フォーム」、右側に「診断結果」が出るレイアウト。症状や数値を入れていくと、結果欄に候補が出てくる仕組みです。

大事なところを先に言っときます。このツールは車に直接接続するやつじゃないです。スキャンツールはちゃんと別で使う。これはあくまでスキャンツールと併用する補助ツール。診断の手順を細かく自分用に整理しておく場所、っていう位置付け。

本職の機械と張り合うつもりはなくて、自分の経験と手順を残しておく場所。これを作りたかった。

📋 今できること

・故障コードから原因を読み出す

・症状から原因を推測する

・問診の回答から推測する

・「ここから点検した方がいいよ」の順序と手順を出す

・修理後のデータを記憶させて蓄積する

・似た症状から、自分の過去事例を呼び出す

・症状だけ・故障コードだけの入力でも動く

あと書き忘れてたんですけど、このツールには最初から大量のOBD2コードデータが入ってます。空っぽから自分で全部入れるんじゃなくて、基礎データはもう揃ってる状態。そこに自分が触ってきた車の事例を追加していくっていう構造です。

だから最初から使えます。使いながら自分仕様に育てていく感じ。ここ大事なので書いときます。

機能だけ並べると地味に多いんですけど、要するに「入れたものから、自分の経験を引っ張り出す」っていう一本筋の道具です。

このツールの中で一番大事にしてるのが「整備事例の蓄積」エリア「症状」「AI推測」「実際に確認した内容」を分けて記録できるようにしてます。

この「分けて保存」がポイントで、AIが推測した内容と、自分が実際に確認した結果がズレた場合、そのズレも残せる。例えばAIが「Aが原因」って言って、実際開けたらBが原因だった場合、それも記録できる。「機械の推測と実際のズレ」が、現場で一番価値ある情報なんですよね。

CSVエクスポートも付けて、データを外に出せるようにもしてます。あと小さく「個人情報やナンバーは保存しないでください」って自分で注意書きを入れてます。仕事用のデータと個人情報は混ぜたくないので。

機能を増やすことより、「こんなのも作れるのかー」っていう感覚を残したかった。すごい高機能とかじゃないし、市販品みたいに完璧でもない。でも最初から動くし、使いながら自分仕様に育てていける。自分が欲しかった形そのまま。

このツール、現場でどう使うか

「で、結局このツール何に使うの?」って思うかもしれないので、普通の流れと比べて見せます。

このツール、現場でどう使うか いつもの診断の流れ スキャンツールを繋ぐ コード出る/出ない データモニター見る わからない時はネット検索 他人の答えしか出てこない ↓ ここを変えたい このツール入れた後の流れ パターンA スキャンツール繋ぐ → 出てるけど判断つかない → 自分のツールに打ち込んで既存データと過去事例から推測 パターンB スキャンツール繋ぐ → 何も出ない → 自分のツールに症状打ち込んで推測 パターンC スキャンツール使わずに、症状や問診だけ打ち込む → 既存データと過去事例から原因を絞り込んで解決

つまりこのツール、「ネット検索の代わり」じゃないんです。ネット検索しても出てくるのは他人の答え。でも自分のツールには、最初から大量のOBD2コードデータが入ってて、その上に自分が触ってきた車のデータも積み重なっていく

言ってみれば、「自分の経験と既存データを、まとめて検索する場所」。これが市販のツールにも、ネット検索にも、ないところ。

そして大事なのが、スキャンツールを使えない場面でも動くこと。症状だけ、問診だけでも、既存データと過去事例から原因を絞り込めるようにしてます。

こういう道具、たぶん他の仕事でも欲しいはず

自分の業界で書いたので分かりにくいかもしれませんが、「現場の経験が頭の中にしか残らない」って、どの仕事でも同じなんじゃないかと思います。

📋 たぶん同じ発想で作れるもの

・お客さんからのクレーム事例と対応の記録ツール

・過去の見積もりと実際の作業時間の比較ツール

・施工で気付いた「マニュアルに無いコツ」のメモアプリ

・営業で効いたトーク例の検索ツール

・現場のヒヤリハット記録(自分用)

こういうの、今までは「Excelで管理してる」「ノートに書いてる」「頭の中にある」のどれかだったはずです。それが今、自分の使いやすい形にカスタマイズしたアプリとして作れる。

市販のツールって結局「みんな用」なんですよね。だから自分の現場に合わない部分が必ず出てくる。自分で作れば100%自分の現場に合う

AIは後で「専用チャットボット」として乗せる予定

このツール、今はAIを切った状態で動かしてます

「AIで作ったツールなのにAI使わないの?」って思うかもしれないんですけど、ここに自分なりの順番がありまして。

理由はシンプルで、AIの答えはどこの誰が書いたか分からないデータの寄せ集めだから。それっぽく答えてくれるけど、ソースが見えない。仕事で使う補助ツールに、出どころ不明のデータを入れたくない。これは譲れない部分。

でもAIを完全に使わないわけじゃないです。今後の予定として、APIキーを取得して「修理相談専用のチャットボット」を組み込むつもりでいます。

ポイントは「専用」のところで、汎用AIをそのまま使うんじゃなくて、自分の蓄積データを土台にした上で動くAIとして組み込みたい。一般のAIに「P0171の原因は?」って聞くと、ネットの平均的な答えが返ってくる。でもそれは欲しくない。欲しいのは自分の現場のデータをベースに答えてくれるAI

道具を育てる順番 道具を育てる順番 STEP1(今ここ) 自分の経験データだけで動かす 使いながら少しずつ追加 STEP2(次の予定) APIキー取得して 修理相談専用チャットボット組込 なぜこの順番か 先にAI入れると、出どころ不明データに引っ張られる 自分のデータで土台ができてから AIを「専用相談相手」として乗せる

順番としては「自分の経験データで土台を作る → 後からAIを修理相談専用のチャットボットとして組み込む」。これだけは変えない。

IT寄りの人なら「最初からAI入れた方が早い」って言うと思うんです。でも現場で責任取る側からすると違うんですよね。道具を揃えてから作業に入るのと同じ。土台無いところに飾り付けても倒れる。

大事なのは「常に追加できる」こと

このツール、機能として一番大事にしてるのが「常に追加できる」こと。

仕事の合間に「あ、これメモっとこう」って思った瞬間、すぐ書き込める。それをツールの中に取り込んでいく

外部のメモアプリじゃダメなんですよね。後で検索したい時に、別のアプリ開いて探して、っていう手間が発生する。診断の流れと同じ場所にあって、同じ画面で使えないと意味がない

だから「中に取り込む」っていう作りにこだわってます。

ここから「AIで作る話」

ここからは、実際にどうやって作ってるかの話です。長くなるので、興味ない人はこの先飛ばしてOK。

使ってるのはCodex

使ってるのはCodexっていうAIコーディングツール。「こういうの作りたい」って言葉で投げると、コードを書いてくれます。

正直、思ってたより難しくないです。コードの「コ」の字も書けない人間が、画面に動くものを出せてる時点で、もう昔とは別世界。

10年前なら、こういうツール作るには外注して何十万も払うか、本気でプログラミング勉強して何年もかけるか、しかなかった。それが今、夜にAIと話しながら、自分の手で形にしていける。

これ、地味にすごい時代だと思うんです。

正直、ChatGPTに聞きながら進めてます

ここ正直に書いときます。Codexの使い方が分からなくて、ChatGPTに聞きながら進めてます

Codexに「こうしてください」って言われても意味が分からない時があるんですよ。だからChatGPTに「Codexがこう言ってるんだけど、これどういうこと?」って聞く。ChatGPTが噛み砕いて教えてくれる。それを見てCodexに戻る。

AIに聞くためにAIに聞くっていう、よく分からない構造になってます。

本当は「Codexの使い方」記事も書きたかったんですよ。でも自分が完全に理解してないから書けない。書いたら嘘になる。

使い方記事は、もう少し慣れて「自分の言葉で説明できる」ようになってから書きます。今書くと公式サイト見て丸写しレベルになっちゃう。それじゃ意味ない。

たぶんこれ、AI触り始めの人あるあるだと思います。「使ってるけど、使い方は説明できない」状態。慣れた人からすると「は?」かもしれないけど、初心者はまずここを通る。

詰むところは詰む

「思ったほど難しくない」とは言ったけど、詰むところは詰みます。

具体的にどこで詰むかというと、コードの中身じゃなくて、コードを動かす環境の部分

📋 初心者が詰むポイント(実体験)

・ファイルをどこに保存するか分からない

・フォルダ構造の概念が無い

・ターミナルって何

・コマンドって何

・AIに聞いても、分からない単語で返される

Codexは賢いです。コードはちゃんと書いてくれる。でも書いてくれたコードを実際に動かすために、自分側にも最低限の知識が要る。ここを乗り越えるまでは時間かかります。

AIに全部聞きながらだと、永遠に「分からないループ」から抜けられない。入門書を1冊先に読んだ方が早いです。これは反省点。

地味な作業の積み重ねでしかない

このアプリ、今やってることは超地味ですが、どこぞやの故障コードやコードに意味だけでるスキャンツールよりは使えますよ

仕事で気付いた事例を、1件ずつ追加データ手で入力していく。これだけ。

AIに任せれば「サンプルデータ100件」とか一瞬で作れるんですよ。でもそれやったら「自分の道具」じゃなくなる。意味ないんですよね、それ。正確なコードとかは入れてますよ

地味だけど、これが正解だと思ってます。少なくとも自分にとっては。

たぶん何かを作るって、こういう地味な積み重ねでしかないんです。AIが進化しても、ここは変わらない。AIは作業を速くしてくれるけど、「何を入れるか」は自分の頭から出てくるしかない

これ、何のためにやってるかというと

結局これ、「忘れても思い出せる場所」を自分の中に作りたいだけなんですよ。

仕事してると、いろんなことに気付くじゃないですか。「あ、これ前にもあったやつだ」とか「こうすればよかったのか」とか。でもそれを残す場所が無いと、また忘れる。

頭は1個しかない。覚えてられる量にも限界がある。外に置いておける場所が欲しい。それも自分専用の形で。

AIで作れるのって、たぶんこういうやつなんですよね。「自分だけの形に合わせた、自分専用の補助ツール」。市販品では絶対に手に入らないやつ。

大したものじゃないんです。でも「こんなのも作れるのかー」って自分で思えるレベルのものが、夜に画面の前で出来上がってる。それで十分。

同じこと考えてる人へ

あと一つ、大事なこと言わせてください。このツールも、これから組み込むチャットボットも、AIとのやり取りに慣れてる人なら誰でも作れます。特別なことじゃないです。

このブログでこれまで紹介してきたAI記事を読んで、実際にChatGPTやClaudeやGeminiとやり取りしてきた人。「あれして」「これして」って何回も会話してきた人。その積み重ねがそのまま土台になります

正直に言うと、私自身もちゃんとAI触りだして1ヶ月も経ってないんですよ。元々こういうの苦手だったんです。でもこのブログをAIと一緒に書きながら、少しずつ覚えてきた。

面白いのが、このブログの記事を順番に見ていくと、そのまま自分がAIを覚えてきた順序になってるんですよね。最初はChatGPTの使い方、次にプロンプト、次に画像生成、動画AI…って。書きながら覚えて、覚えながら書いてた。

だから今こうしてCodexでツール作れてるのは、才能じゃないんです。やってみたかどうか、それだけ。1ヶ月前の自分に「アプリ作れるよ」って言っても絶対信じなかったと思います。

「AIに指示を出して、欲しいものを引き出す」っていう感覚さえあれば、Codexも同じ。指示する相手がコードを書いてくれるAIに変わるだけです。だから、これまでAIに慣れてきた人ほど、たぶん私より早く形にできます。私みたいに「ファイル?フォルダ?」で詰まないので。

もし「自分の仕事用に何か作ってみたい」って思った人は、いきなりアプリ作るより、もっと手前の「AIを使う側」から慣れた方がいいです。

私みたいに「ファイル?フォルダ?」で詰まないので。

例えばこのへんから始めるのがおすすめ。

AIを「使う」のと「AIに何か作らせる」のは別物です。先に「使う」をある程度できるようになってから、「作らせる」に進む方が遠回りに見えて近道。

続きはまた書きます

このツール、次のステップとしてAPIキーを取得して、修理相談専用のチャットボットを組み込む予定です。これができたら、続編で「結局どうなったか」を報告します。

あとCodexの使い方も、もう少し慣れたら書く予定。今は「自分で使ってるのに、自分で説明できない」状態なので、無理に書いても嘘っぽくなる。慣れてから書いた方が、たぶん同じ初心者に届く記事になります。

夜にAIと話しながら、自分用の道具をちょっとずつ作ってる人間がここにいるよ、っていう話でした。

「こんなのも作れるのかー」って感じで読んでもらえたら嬉しいです。

まぁそんな感じです。

よくある質問

Q. AIで自分用のツールを作るのは難しいですか?

A. 思ったほど難しくないです。ただし「コードを動かす環境」の部分で詰みやすいので、最低限「ファイル」「フォルダ」「ターミナル」の概念は先に勉強した方がスムーズです。

Q. Codexの使い方は記事にしないんですか?

A. 自分が完全に理解してから書きます。今は使いながらChatGPTに聞いて進めている状態なので、使い方を説明できるレベルではありません。慣れてから書く予定です。

Q. なぜAIを最初から入れなかったんですか?

A. AIの推測はソースが不明だからです。出どころ不明のデータを根拠にしたくないので、自分の経験データで土台を作ってから、APIキーを取得して「修理相談専用のチャットボット」として組み込む予定です。

Q. このツールは車に接続するんですか?

A. 接続しません。車の診断はスキャンツールでやって、このツールはその経験や手順を残しておく補助です。スキャンツールと併用する形で使ってます。

Q. 自分の仕事でも同じことできますか?

A. たぶんできます。「現場の経験が頭の中にしか残らない」のはどの仕事でも同じだと思うので、それを記録して呼び出せる補助ツールは、発想が同じなら作れます。

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